図案:紋様及び文字・裏印刷なし。関東大震災後の経済混乱のなか、銀行破綻の情報が流れ、人々が預金の引き出しに殺到する取り付け騒ぎが起こりました。これに対して高橋是清蔵相は片面印刷の200円券を臨時に増刷して現金の供給に手を尽くしました。全国の銀行が2日間臨時休業している間に製造されましたが、通常の印刷では間に合わないため、表面は簡易なオフセット印刷による彩紋の図柄のみ、裏面は印刷を省いて製造したことで、「裏白200円札」と呼ばれています。1億6,200万円が市中に流されましたが、未回収だったのが17枚あり、見本券と[1]~[3]の記番号が存在する通用券を合わせても現存数は10数枚程度と推定されている稀少品です。現品はアメリカのグレーディング会社PMG社から55の評価を取得しています。