政府は新たな貨幣を発行する際に様々な試作貨幣を考案しました。大正6年から本位貨幣として正式採用された大型5銭白銅貨の前年の大正5年(1916)に試作貨幣として製造された5銭白銅貨です。表面下部は大型5銭白銅貨と同様ですが、上部に唐草模様が刻印されています。裏面は中央円孔周辺に8つの桜花模様、左右に「5SN.」と刻印されています。現品は、アメリカのグレーディング会社PCGS社からSP64の高評価を取得しております。PCGS社ではわずか2枚しか収められておりません。(2024年7月現在)